シータテハ |
なり、どこか静寂としている。
堀辰雄の小説に「風立ちぬ」という名作があるが、晩夏
の高原というとなぜか、このタイトルが思い浮かぶ。
晩夏の高原は結構花々が咲き乱れ、そこここにクジャク
チョウやエルタテハ、シータテハが舞っている。
シータテハはキタテハによく似ている。
キタテハと比べると翅の切れ込み(凹凸)が大きいのが
大きな特徴だ。
それにこの蝶の名前の由来でもあるが、裏面の後翅に
アルファベットの「C」の模様がくっきりと描かれている。
そういえば松田聖子の歌にも「風立ちぬ」がある。
風立ちぬ 今は秋
帰りたい 帰れない あなたの胸に
風立ちぬ 今は秋
きょうから私は心の旅人…
ハミングしながらシータテハの舞をずーっと見ていた。