「星守る犬」という映画を観に行った。
村上たかしの人気コミックを映画化したもので、北海道の湖のほとり でひっそりと死んでいた男と、それを守るように倒れていた犬が見つ かることから物語は展開して行く。
謎めいたその死に惹かれるように役所の職員が男の人生をたどって 行く。
小泉構造改革の犠牲を背負ったように幸せだった家庭が崩壊し、愛 犬ハッピーとふたり、車に乗って北への当てのない旅に出る男を演じ る西田敏行が実にうまい。
我が家では16年家族のように暮らしてきた愛犬のはなが死んだばか りなのだが、映画の中のパッピーと重ね合わさって、涙が止まらなか った。
なぜ、犬というのはこれほど愛らしく、いじらしく、そしてこんなにもうま い演技をするのだろう。
映画が終わって、妻と話しながら、また、涙が出てくるのだった。 |