オオルリシジミ |
だが、漢字では眩草(くらら草)と書く。根っこの部分を噛むと、くらくらと
するほど苦いところから来ているらしい。昔、咳止めなどに使われた。
オオルリシジミはこの野草に依存して生きている。
昔、小諸の郊外の田んぼのへりでオオルリシジミがクララの周りをたくさ
ん飛んでいるのを見たことがある。
長野では探せば見ることが出来た蝶だったが、今は絶滅が危惧される
ほど貴重な蝶になってしまった。
長野のごく限られた地域と熊本の阿蘇でわずかに見られるだけだ。
昔は田んぼの周りの草取りも鎌を使った人手で行われ、クララなどは刈
り取られないで残されていたが、機械化の導入で、雑草も野草も残さず
切り倒されてしまうことや、農薬の影響もあってあっという間にオオルリシ
ジミは滅びて行ってしまった。
小諸の田んぼで見たオオルリシジミは今は夢の中の幻になってしまった。