ギフチョウ |
激しい揺れに肝をつぶした。
船橋の自宅まで歩いて帰った。葛西の友人の家に立ち寄り、自宅
に帰り着いたのは翌朝の8時過ぎだった。千葉の地震の被害は意
外と大きく、我が家も瓦屋根が壊れ、グラスや大事にしていた皿など
が壊れた。
老体には無理だったのか、すっかり体調を壊した。計画停電も重な
って、外出する気もすっかりなくなっていた。
ことしはギフチョウはあきらめようと思っていたが、あんまり天気が
良さそうなので、急にギフチョウに会いたくなった。
平日だったが、石砂山にはかなりの方がいた。
気温はどんどん上がったが、ギフチョウはいっこうに姿を現さない。
いつもは梅がもう散って、桜が咲き始めているのに、ことしはまだ
梅の花がしっかりついている。季節の歩みは1週間くらい遅いよう
だ。
昼を過ぎ、あきらめかけていると、ギフチョウが姿を見せた。ひら
ひらと舞い、梅の花で吸蜜する。
この日、目撃したのは3頭だった。どれも新鮮だったが、写真には
いまひとつ。それでもギフチョウと会えたのはとてもうれしかった。
地震の疲れがやっと取れた感じがした。