ダイミョウセセリ |
あるが、関東圏と関西圏の違いを引き合いに出すとき、よ
くネギが持ち出される。
関東ではネギの白いところを食べるが、関西では青いとこ
ろを食べるという食の違いだ。
その変化がどこで起きるのかというと、どうも関が原あたり
が境目になるらしい。
ダイミョウセセリとはたいそう立派な名前だが、この蝶は北
海道から九州まで分布していて、東京近辺でもごく普通に見
られる。
飛翔は敏捷だが、よく止まり、止まると翅を開いてくれる。
ダイミョウセセリには関東型と関西型があり、関西型にはイ
チモンジチョウのような後翅に白い帯状の斑紋がある。
ネギや味噌と同じように、滋賀県や岐阜県を境に変化する
のは興味深いことだ。
何かずっと昔、関が原の戦いの因縁がついて回ってこの蝶
の名前になっているかのようだ。