バナナセセリ |
翻訳された小説が何冊も出ており、若い人たちにかなり
読まれている。「BANANA」は三島由紀夫や川端康成よ
りも有名な存在だ。
日本人がばななと言うとき(果物の話)、カタカナを使うの
か、平仮名を使うのか考えてみたが、やはり「ばなな」が
すわりがいいようだ。
もっとも、手元の「大辞林」は「バナナ」とカタカナだった
が…。
このチョウはとても大きい。イチモンジセセリの3~4倍は
あるだろうか。
ばななの花穂にしがみついているのを見つけたときは正
直その大きさに驚いた。
セセリチョウはよく蛾と間違われるが、バナナセセリはま
さにそんな感じだ。
飛翔は意外と敏捷で、普段はばななの葉裏などに隠れて
いる。
もともとは東南アジアの蝶でベトナム戦争のころ、米軍機
と一緒に沖縄に運ばれ1970年頃から発生が見られるよう
になった。
ばななの生えているところはハブが潜んでいる危険がある
し、この蝶の真っ赤な目玉もいささか不気味でもある。