ハマヤマトシジミ |
シジミは「沖縄本島、宮古、石垣、西表、与那国に分布」とある。当時
は琉球・八重山諸島に広く分布していたことが分かる。
しかし、平成18年の日本産蝶類標準図鑑(白水隆)では「南北大東
島以外では近年記録がない」とあり、急速にその姿が消えていること
が分かる。
大東島に行かないとこの蝶とは会えないのかなあとずっと思っていた。
ところがこの夏、西表島のタイワンヒメシジミの有名な産地近くでハマ
ヤマトシジミが採集され、どっと採集者が押し掛ける騒ぎになった。
どういうわけか、その後この蝶は石垣島、竹富島、波照間島などから
も再発見されるようになった。
秋以降なんとか西表島に行きたいと思っていたが、妻の体調が思わし
くなく、家を空けることが出来ない。やきもきした思いでいたが、やっと
石垣島へ向かうことが出来た。
ちょっとした雑草地の小さな空間に、ハマヤマトシジミは元気に飛び回
っていた。イヌビユらしい食草に産卵するメスも観察出来、また昔のよ
うに八重山で見られると良いなと思った。