メスグロヒョウモン |
♂はヒョウモンの仲間そのものだが、♀はイチモンジの仲間
のようにみえる。
最初この蝶を見たとき、オオイチモンジかと思ってドキッとし
たという虫仲間は結構多い。
夢中になって追いかけて、やっとネットインした後、そこが郊
外のなんでもない草原で、こんなとこにオオイチモンジがいる
わけがない、とはやとちりを思い知らされるのである。
だから、メスグロヒョウモンの標本は案外虫屋の胸の中の密
やかな想いを秘めたものなのかもしれない。
最近はもっぱらカメラ片手で採集とは縁がないが、こどもたち
の虫に対する興味、関心はまず蝶を捕まえることから始まる
ような気がする。
分布は北海道から九州までごく普通だが、ヒョウモンの中では
個体数はあまり多くない。
夏眠するが秋に再び現れるとかなり翅が痛んでいる。
(メスグロヒョウモン♀)
(メスグロヒョウモン♂)