春の蝶 ミヤマセセリ |
が良い。春の蝶に会いたくなった。取り敢えずミヤマセセリに会いに行
こう。
千葉からはちょっと遠いが横浜の里山に出かけた。田んぼに沿って谷津
が開けている。ウグイスがうれしそうな鳴き声を上げていた。でも、こ
の里山はちょっと様子が違っていた。
谷津の細いたんぼ道の脇のクヌギの木々が何本も根元から切られていた。
どうしたことだ。気温が上がるにつれ、キタテハやテングチョウが盛ん
に日の光を求めて飛び回っている。タンポポや菜の花がきれいに咲きそ
ろっている。
なかなか、ミヤマセセリに出会えなかった。このポイントはもう消滅し
てしまったのだろうか。そんな不安が頭を横切ったとき、ちらっと黒い
影が目の前で動いた。
ミヤマセセリだった。ちょっと飛んで細い小枝にすぐ止まる。じっとし
ていた。どうやら羽化直後らしかった。
よかった、よかった。環境が悪くなったのに何とか生き延びていてくれ
たようだ。
ことし最初のプチ旅行?は期待通り春の妖精に出会えた。
その他、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ルリシジミ。帰宅すると妻が
「お庭にモンシロチョウが来てましたよ」と教えてくれた。
静岡では15日、ギフチョウの初見だったそうだ。
蝶の季節がやって来た。ことしもゆっくり、のんびり蝶との出会いを楽
しもう。
ミヤマセセリ
テングチョウ