ツマジロウラジャノメ 信州の高原にて |
言ってくれた。
その言葉に甘えて、どこに行こうかと考えた。いろいろ候補はあった
が、何回か挑戦して空振り続きのツマジロウラジャノメを探索するこ
とにした。「遠くてもいいか」と聞くと「いいよ」との返事だったの
で、信州の高原に行ってもらうことにした。
と言っても、確たる情報があるわけではない。自分でポイントを探さ
なくてはいけない。
朝4時半出発と決めて、迎えに来てもらうことにした。まだこの時間
だと高速もすいていて、早々と高原に到着した。しかし、この広い高
原のどこがポイントなのか?
天気予報は午後から天気が崩れるというが、まだ薄日が差していた。
取り敢えず、林道に入ってみた。車の行き止まりまで行って、きょう
はここからテクテク林道歩きでツマジロの探索をしようと考えていた。
車を降りた息子が少し歩き始めると「あれ、ちがうの?」と大声で呼
んだ。「えーっ」とびっくりして走って行くと、一瞬見失いそうにな
った黒っぽい蝶が崖に止まった。「ツマジロだ。ツマジロだよ」と、
息子に答える。まぎれもなくツマジロウラジャノメだった。
一之瀬高原や日川林道、青木鉱泉など何か所か山梨県のツマジロのい
そうな場所を探索したが、出会うことが出来なかった。それが車を降
りた途端の出会いである。
この場所には3頭のツマジロが飛び去ってはまたやって来て撮影に協
力してくれた。花に止まるものもあったが、基本的には”ガケの蝶”だ
った。
10時半頃になると小雨が降ってきた。少し、車で回ってみた。林道
を流すと、ボロボロのツマジロが2頭飛んでいた。発生は5月末くらい
なのだろうか。別の林道に行ってみると、ヒメシジミがたくさん飛んで
いた。小雨が降っているし、ツマジロ探しは止めようかと思って、息子
の嫁に車をUターンして来てもらおうと思った。
しばらくして戻ってきた嫁が「この下に3匹いましたよ」と言う。嫁の
目撃した場所に行ってみると、崖にツマジロが3頭いた。今度は息子の
嫁の大殊勲。ここでも小雨の中、ツマジロ撮影をした。
まだ、時間があったので木曽まで行ってキマダラルリツバメのポイント
を覗いてみた。かなり古い情報なので期待していなかったが、やっぱり
キマルリがいる雰囲気はまるでなかった。
帰りの高速は相変わらずの大渋滞で8時間もかかって疲れたが、ツマジ
ロの写真も撮れ、心弾む「父の日」になった。
HP「蝶のいる風景」もどうぞ。
崖が似合うツマジロウラジャノメ
ツマジロウウラジャノメ
ツマジロウラジャノメ
ツマジロウラジャノメ
ツマジロウラジャノメ
花に来たツマジロウラジャノメ