八重山のシジミチョウ |
今回撮影した八重山のシジミチョウについても触れておきたい。
ことし石垣島の蝶に関する最大のニュースはリュウキュウウラボシ
シジミの再発見だろう。
豊橋市のMさんが5月25日に撮影に成功した。ブログに記載され
たことから地元のKさんが直後に2頭を採集、さらにその後も1頭
が確認されているという。夏以降は見られていない。
リュウキュウウラボシシジミは1970年代までは石垣島に生息し
ていたが、絶滅したと言われていた。今は西表島、沖縄本島にしか
棲息していないと思われていた。
それが人知れず、石垣島で命を繋いでいたわけで、蝶愛好家の衝撃
と感動は大きかった。まだ、密かに棲息しているのか。今回の再発
見で再び姿を消してしまったのか…。
リュウキュウウラボシシジミ(西表島)
ハマヤマトシジミももともとは石垣島に分布していたが、いつ頃か
らか見られなくなり、長いこと観察するには南大東島へ行かないと
ダメだった。
それが3年前、突然、石垣島や西表島、竹富島などで発生が確認さ
れた。同時にかなりの発生でリュウキュウウラボシシジミとは違っ
てどこからかの飛来によるものだろう。
石垣島ではかなり数は減じているが、分布は続いている。
ちょっとした空き地などに生えているイヌビユなどに依存して生き
延びている。
ハマヤマトシジミ(西表島)
逆にタイワンヒメシジミは石垣島からは姿が消えたようだ。
2003年に与那国島で発見され、その後途絶えた。2006年に
西表島で見つかり、今も継続して発生が続いている。発生数も少な
くない。
3、4年前から石垣島でも見られるようになったが、発生地に除草
剤が散布されたことなどから姿を消した。
残念ながら石垣島にはいまは棲息していないようだ。?
タイワンヒメシジミ(西表島)
ホリイコシジミも一時は島のどこでもランタナの花があれば小さく
愛らしい飛翔が見られた。バンナ公園でもホテルの庭でも、かなり
の数が見られた。
どういうわけかかなり減って来ているように思える。
安定して発生はしているが、どこでも見られるというわけでもない。
一時は探すのに苦労したが、ことしはそこそこ見られ、ホッとして
いる。
ホリイコシジミ
その他、こんなシジミチョウも撮影出来た。
セセリチョウは意外と少なく、コウトウシロシタセセリ、トガリチャバネセセリ
タイワンアオバセセリ、クロセセリが見られたくらいでその少なさには驚かされ
た。
HP「蝶のいる風景」もどうぞ。
ルリウラナミシジミ
アマミウラナミシジミ
ヒメシルビアシジミ