クロツバメシジミ |
行って来た。
オルセーには3度行ったことがあるが、以前こんなこともあった。
先輩とパリに滞在したときのことだが、オルセーの近くに立ち寄ったこ
とがあった。「印象派の画を見たい」と僕が言うと、画にはあまり関心が
ない先輩は「俺はここで煙草を吸って待っているから、20分後に集合
な」と言うのだ。
「えーっ」と思ったが、仕方がない。オルセーの3階に駆け上がり、ゴッ
ホやルノワール、セザンヌの画を駆け足で眺め、息を切らして戻って来
た。ぼくの鑑賞時間は正味15分ほど。
オルセーまで行って、中に入らず、入り口で煙草を吸って待っている先
輩の気持ちが分からなかった。
今度の美術展はかなり充実していた。
ミレーの「晩鐘」をじっくり見れたのはうれしかったし、バジールの「バジ
ールのアトリエ」やピサロの「春、花咲くプラムの木」、ルノワールの「イ
ギリス種のナシの木」など新しい発見もあった。
美術展の後、人形町に出た。伊勢うどんを食べようか、フランスおばさ
んの家庭料理を食べようか、迷ったが、家庭料理になった。
妻はキッシュ、僕はグラタンを食べた。カボチャのスープ、サラダ、パン
がついてふたりで1850円。大満足な一日だった。