リュウキュウウラボシシジミ |
く、とても小さな蝶である。沖縄では西表島と沖縄本島の限られた地
域にひっそりと生息している。
対馬にいるのはツシマウラボシシジミと呼ばれ、これはもう絶滅に近
い状態にある。
友人ご夫妻たちと再び、西表島を訪れる機会があった。
仲間川の林道に入ったが、時間があまりなく、この蝶の生息地まで行
くのは無理だった。由布島を観光し、昼食をとって、さあどうするか。
ご婦人たちは星砂の浜辺などいろいろ観光したいのだろうが、無理を
言って、もう一度仲間川に戻ってもらった。
林道を急ぎ足で奥に入る。
あんまりせっかちだったのか、肝心の生息地を過ぎてもリュウキュウウ
ラボシシジミが見当たらない。だんだん焦って来た。
もう一度、林道を戻ってみた。
ちょうど、奥方たちが生息地の近くにいた。
「後ろにいるわよ。あなたのすぐ後ろ」
振り返ると、ちらちらとリュウキュウウラボシシジミが飛んでいた。
それを機会にあちこちから小さな蝶たちが舞い始めた。
とっても嬉しい再会だった。