リュウキュウウラボシシジミ |
沖縄本島もやんばるとよばれる北部の限られた地域のみだ。
ここ数年、沖縄の自然は随分変わってしまった。訪れる度に林道が
拡幅、整備され良かったポイントが跡形もなく無くなっている。南部の
斎場御嶽の周辺もかっては県道からの道はハイビスカスが咲き、ツ
マベニチョウが群れていたが、ハイビスカスがきれいに無くなっていた。
駐車場の周辺もオオゴマダラやツマムラサキマダラが沢山いたが、
今はただの駐車場だ。
やんばるも例外ではない。道端のセンダングサが刈られ蝶の姿はめ
っきり少なくなっていた。その上、2週続きの大型台風の襲来が追い
打ちをかけていた。
長く林道を走り、小さな沢の出会いに着くと小さな、小さなこの蝶が待
っていてくれた。特徴ある飛び方からすぐに分かった。
この1頭と出会えただけで満足だったが、息子夫婦や妻が「ここにもい
るよ」と次々見つけてくれた。見渡すと、沢の出会いにちらちら、ちらち
ら舞う蝶の姿がいくつも見られた。
ここだけは台風の影響も受けず、別天地のようだった。開発の被害を
受けずに何とか残って欲しいと願った。