八重山の旅(1日目) |
「2月の八重山は天気が悪い」というのは覚悟の上だった
が、4日間悪天候に泣かされた。
22日(月)朝6時40分の直行便で石垣島に向かった。
しかし、時折小雨が降る天気で気温も低い。蝶たちも震え
て木陰に潜っていた。
そんな中で驚いたのはジャコウアゲハの逞しさだった。
雨が降ろうが、気温が低かろうが、他の蝶がまったく飛ば
ないのに、この蝶だけが活発に飛んでいた。
カンヒザクラだろうか。ピンクの可憐な花が美しい。
そこにジャコウアゲハが群れていた。
その数40~50頭はいるだろうか。降りしきる雨をもの
ともせずに花びらに首を突っ込んで蜜を吸っている。
桜とジャコウアゲハという取り合わせが、何とも言えない
一幅の画になっていた。
センダングサやハイビスカスに来ているのもジャコウアゲ
ハだけだった。
天気や寒さを意に介さず行動するジャコウアゲハの生態に
触れたのは初めてだった。ことし最初の蝶観察の旅は残念
だったが、これを目撃出来たのは最大の収穫だった。