ホソオチョウの舞 |
回乗り継ぎ2時間半、ちょっと遠かった。
それでも千葉ではホソオチョウの便りを聞いたことがないし、かって
観察したことがある多摩川は最近姿を消してしまったらしい。
この外来種は最近埼玉で分布を拡大しているようだ。
詳しいポイントは知らない。最初は河川敷の堤防を探して見たが、そ
れらしき気配はどうもない。河川敷には菜の花が一面に咲いていて、
ちょうどツマキチョウの写真を撮っていた方がいた。聞いてみると、
親切にホソオチョウのポイントを教えてくれた。
そかからほど近い城跡の一角にホソオチョウがいた。草原はタンポポ
が乱れ咲きそこをいくつものホソオチョウがゆるゆると舞っていた。
昨日の雨が上がって朝から日差しが強いので、なかなか止まってくれ
ない。
春型の発生は今年は大分早かったのか、もう擦れた個体が多かった。
メスもかなり見られた。オスが執拗に迫っている。
しばらく観察していると面白いことに気付いた。メスはあまり飛翔せ
ず草むらに止まっているのだが、翅を広げるとオスがすぐ見つけ絡ん
でくる。交尾に興味のない(もう十分な)メスはすぐ翅を閉じる。
翅を閉じたメスはオスがなかなか見つけられないようだ。それでもオ
スがやって来ると、メスはすとんと草むらの下に落ち、もぐって姿を
潜めてしまう。おもしろかった。
その他にはツマキチョウ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ベ
ニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、クロアゲハ、ナミアゲハ、
キアゲハ、ヒメウラナミジャノメ、コチャバネセセリなどが見られた。
HP「蝶のいる風景」はこちら。
ホソオチョウ♂
ホソオチョウ♀
オスに迫られ草むらに身を潜めるメス
ホソオチョウの舞う草原