ルーミスシジミ 鴨川市 |
お盆になると、ヤマキチョウ探索かルーミスシジミかそわそわする
のが蝶愛好家だろう。しかし、お盆の大渋滞を考えるとヤマキはち
ょっと尻込みしてしまう。案の定、高速は夕方になるとどこも30
キロの大渋滞だった。
やっぱりルーミスシジミにしよう。まだちょっと早いかな。ここ2、
3日ひんやりと冷え込んでいるのも気がかりではある。
房総のルーミスポイントに着いたとき、あいにく日差しが陰って沢
は少し暗かった。長靴で沢を少し歩いてみたが、ルーミスの姿は見
当たらなかった。まだ発生には早いのか、今日の沢の条件が悪いの
か分からなかった。この沢はかなり荒れて倒木が多かった。
次のポイントに向かった。採集者が長い網で木を叩いていた。挨拶
して聞いてみると「朝8時半ころ日が射していて3頭下りて来まし
たよ」という。「でも、それから日差しがなくてさっぱりですわ」。
しばらく話をさせて頂いた。高いカシの木の樹高にちらっと飛ぶ蝶
がいたが、長い網で採集してもらうとムラサキシジミだった。
ルーミスの生態などいろいろ教えて頂いてとても有益だった。
邪魔をしてもいけないので、林道を上がり少し離れた沢に下りて見
た。気配を察したのか、ルーミスがぱっと飛び、木の上に舞い上が
った。息子が木を軽く叩いていると、今度はルーミスが沢の岩に下
りてくれた。ここでは3頭のルーミスがいた。
ルーミスシジミは梅雨明けから猛暑が1週間くらい続くと、発生木
から沢に下りてくるという。きょうは微妙な日差しだったが、それ
でもそろそろ沢に下りてきている感じだった。観察の適期はやはり
今月下旬から来月初めなのだろう。ルーミスは新鮮で美しかった。
クロコノマチョウ、カラスアゲハ、クロアゲハ、ヤマキマダラヒカ
ゲ、ムラサキシジミなども見られた。
ルーミス観察にはヒル対策が必須だ。きょうは比較的乾いた沢だっ
たが、それでも「注意しようね」と言っていた。しかし、どこで
潜り込んだのか、車に戻ると息子は足の血をたっぷり吸われていた。
HP「蝶のいる風景」もどうぞ。
ルーミスシジミ
ルーミスシジミ
ルーミスシジミ
クロコノマチョウ
ヤマキマダラヒカゲ
ルーミスシジミの生息する沢