ムシャクロツバメシジミ 繁殖続く外来種 |
今月初め胃ガンの術後検診を受けた。手術から5年経ち、これで無事
卒業ならいいなと思っていたら、内視鏡検査で引っかかってしまった。
医師から「ちょっと気になるところがある」と告げられ、食道と腸を
繋いだ部分の細胞片を取り出して組織検査することになった。
10日間安静と言われ、「ああ、ガン再発か」と不安が過った。
きのう主治医の検診があり、「問題はありますがガンではありません」
と説明され、ホッとした。安静も解けた。
早速、きょうの新幹線に乗って名古屋に向かった。
ムシャクロツバメシジミは名古屋市内を流れる何でもない川の護岸で発
生している。4年ほど前、発見された外来種だ。放蝶説があるが正確な
ことは分かっていない。
地元の方々が外来種が定着すると生態系を壊すと、食草になっているツ
ルマンネングサの駆除など大規模な撲滅作戦をやっているが、しぶとく
生きぬいている。
午前9時前に発生地に着いた。先日の3連休には一日10人以上の採集
者が来ていたという。目を皿のように探していくが、簡単には見つから
ない。小さなシジミチョウがちらっと飛ぶ。あわてて追いかけて確認す
るとヤマトシジミだった。また、飛ぶ。これもヤマトシジミ。
しばらく行くと、ちょっと違うシジミが飛んでいる。「これだ」と思い
追いかけると、ただの(?)ツバメシジミだった。もう少し大きなシジ
ミがいた。これはウラナミシジミ。
2時間半近く探したがムシャクロツバメシジミは発見できない。最近は
なかなか見られないようだから仕方ない。12時まで探して見つからな
かったら引き上げようと思った時だった。
堤防のコンクリートの歩道に止まった蝶がいた。「ああ、ヤマトか…」
と思い、見てみるとなんか違う。念のためカメラを向け、ファインダー
を覗くとムシャ君だった。
わざわざ名古屋まで来た甲斐があった。シャッターを何枚も切った。ヤ
マトシジミとは飛び方もちょっと違う。ツバメシジミと紛らわしいがこ
れも違う。しばらく観察することが出来た。気温も高くなかったので歩
道で開翅も見られた。
ムシャクロツバメシジミは出会ったのはこれ1頭だけだった。連休の採
集者がたくさん入っていたのだからそうなのだろう。発生数もかなり少
なくなっているようだった。
HP「蝶のいる風景」もどうぞ。
ムシャクロツバメシジミ
ムシャクロツバメシジミ
ムシャクロツバメシジミ
ムシャクロツバメシジミ
ムシャクロツバメシジミ
ムシャクロツバメシジミの発生する堤防
食草のツルマンネングサ