ヒロオビミドリシジミ キマルリとともに |
だったが、当然ゼフィルスももう一つの狙いだ
った。
キマルリは活動時間が夕方、ゼフは朝が良い。
朝5時ホテルを出発して高原の別荘地のはずれ
にあるナラガシワの疎林に行く。ブッシュをか
き分け入って行くが、下草は露で濡れている。
蝶友がカーボン釣竿でナラガシワを叩くと小さ
な白い蝶が木の上から落ちて来た。見逃さない
ように目をこらすが、ブッシュの中に潜り込ん
で見つからない。蝶友が丁寧に探すと、やっと
見つかった。ヒロオビミドリシジミだ。
また木を叩く。今度は葉の上に止まってくれた。
翅をしっかり閉じたままだが、やがて気温が上
がってくれば翅を開いて美しいエメラルドグリ
ーンの翅表を見せてくれる筈だ。
しかし、今日は気温が少し低く、雲も厚い。な
かなか思うように翅を開いてくれない。それで
も40分くらいした頃、静かに翅が開いた。
美しい、うっとりとする瞬間だ。カメラを持つ
手が震えてしまう。
最後の日、空は晴れて気温も上がった。少し遅
く6時にホテルを出てナラガシワの疎林に向か
ったが今度はなかなかゼフは落ちて来てくれな
い。
それでもヒロオビミドリシジミの開翅シーンに
何度か立ち会えたが、ここで大失敗をしてしま
った。何故だか分からないのだが、自分でもま
ったく記憶がないのだが、露出補正がプラス2
になっていた。この日の写真は皆、まったく使
えるようなものではなかった。呆けたくはない
ものだ。
今年のゼフは発生が大分遅れているようだ。
ひょっとしたら気の早いヒサマツミドリシジミ
がいるかもしれないと、ヒサマツで有名な山に
も登ってみたが、そんなせっかちなヒサマツは
いる訳がなかった。
HP「蝶のいる風景」もどうぞ。
ヒロオビミドリシジミ
ヒロオビミドリシジミ
ヒロオビミドリシジミ
ヒロオビミドリシジミ
ヒロオビミドリシジミ
ブッシュの中にいたヒロオビミドリシジミ
ウスイロオナガシジミ
ウスイロオナガシジミ
ウスイロオナガシジミ
ミズイロオナガシジミ