ゴイシツバメシジミ 3度目の挑戦 |
戦で女神が微笑んでくれることもあれば、何度
チャレンジしても出会いが叶わないこともある。
アサヒヒョウモンは4度目でやっと出会いを果
たした。コマクサ平に登ってなんなく撮影する
愛好家も多い中で、ツキがないのだろう。
ゴイシツバメシジミは3度目になる。過去の2
回九州独特の梅雨末期の大雨とぶつかり、まった
く目撃もできなかった。熊本には7月9日に出か
けた。今年も梅雨の雨がひどく、予報では雨だっ
た。羽田空港では出発前「悪天候のため他の空港
に向かうこともあります」というアナウンスが流
れた。しかし、鹿児島空港に着くと曇りで、少し
薄日が射していた。
ゴイシツバメシジミの原生林に向かうと、保護活
動をしているホテルの支配人の西さんが出迎えて
くれ現況を説明してくれた。監視小屋の方は「こ
こ数日まったく見られません。今年は天気が悪く
稀です」と言われた。
ともかく10時半から観察を始めた。吸水ポイン
トや周辺に目をこらす。天気は少し回復して来て
予報とは違って、気温も少し上がって来た。しか
し、いっこうにゴイシツバメの姿はなく2時間が
過ぎた。今年もダメかなあと空を見上げ、不安が
先立つ。その時、奇跡のように青空が広がり気温
も一段と高くなった。
ちらっと視界に小さな蝶が横切り6、7メートル
離れた木の葉に止まった。近づいてみるとなんと
待望のゴイシツバメだった。心臓がドキンとした。
慎重に持っていたコンデジで4枚撮影した。馬鹿
なことに、重いカメラは疲れて離れた場所に置い
ていた。あわてて取りに行って戻った時にはもう
姿がなかった。悔やんだが遅かった。
また、目を皿にした。食事から戻った息子も一緒
になって探す。「いたっ」と息子が叫んだ。水溜
りの出来た道路にちらちらとゴイシツバメが飛び
時折吸水のため止まった。さっきとは別個体のよ
うだった。しばらくするとまた別の個体が現れ
た。3頭か4頭が入れ替わり現れた。その間天気
は晴れたり曇ったり、気温は高かった。
2時過ぎになると雲が厚くなった。引き揚げの途
中監視小屋の下で吸水している2頭を見つけた。
今日は本当に奇跡のような日だった。ホテルに着
くと西さんが「そんなにいたの。ここ数年、出会
える人が少ないのに良かったですねえ」と喜んで
くれた。
翌日の10日は予報通り豪雨のような雨だった。
梅雨の合間、たった1時間半の奇跡だった。
HP「蝶のいる風景」もどうぞ。
この蝶、本当に水や汗が好きですよね。
私が撮影した時には、汗によく来てくれて逃げても追いかけて吸汁に来ました。
最近は数が少なくなったとのこと、撮影できて本当に良かったですね。
ツキに恵まれない僕はこれまで2回挑戦して
大雨に泣かされました。今回も予報は雨でし
たので出会いは半ばあきらめていました。
それだけに幸運に感謝しました。わずか1時
間半の晴れ間が本当に奇跡でした。
今回は妻と息子夫婦4人と一緒でしたが、
やっとゴイシツバメシジミと出会えて、皆
喜んでくれました。なかなか出会いがなか
っただけにうれしかったです。
ダンダラさんの昔のブログも参考にさせて
頂きました。少しの雨でもいるらしいこと
も知って、雨でも頑張ろうと思っていまし
た。最近はずいぶん少なくなったようで、
その中で出会いがあってうれしかったです。
ゴイシツバメシジミのオスは吸水がとて
も好きなようです。ちらちら飛んでいる
時は落ち着きがありませんが、いったん
吸水に入るとかなりじっとしています。
3回目で撮影出来たのはラッキーだと思
っています。うれしいです。
いつも素晴らしい写真を拝見しています。
ゴイシツバメ素晴らしい写真ですね。私はまだ生体は無論、標本すらお目にかかったこともないのですが、通常のゴイシシジミより大きさはどうなのでしょうか?
3回目の挑戦でやっと出会えました。この時
期は九州はいつも梅雨末期の大雨が多く、な
かなかタイミングがむつかしいです。
ゴイシシジミと比べると少し小さめで地面に
止まると見失って、まったく分からなくなっ
てしまいます。よろしくご指導下さい。