ホソオチョウ 外来種の今 |
昔のことだが、東大にホソオチョウが発生した
ことがあった。この蝶が珍しいころで早速出か
けてみた。赤門を通って東大の本部前に行くと
ホソオチョウがふわふわと舞っていた。三四郎
池の方に下って行くとそこにもいた。誰かが放
蝶したものだった。
数年前だったか東大であったセミナーのついで
に立ち寄ってみると、ウマノスズクサの鉢植え
がいくつか当時のままに置いてあって、ジャコ
ウアゲハが飛んでいた。今はどうなのか知らな
い。
そろそろホソオチョウの季節だと思って埼玉の
発生地に出かけた。広い草地に入って行くと何
頭ものホソオチョウが舞い上がった。ちょうど
最盛期にようでかなりの蝶がいた。
適当に写真を撮った。もともと外来種という先
入観があって、あまり好きな蝶ではないからか
もしれない。良く見るとイシガキチョウのよう
な独特の異国情緒があって美しい蝶なのだが。
そんなこともあってか折角交尾の場面に出会っ
ていたのに、良い写真が撮れていなかった。
じっと止まっているメスもいたが、後で写真を
見てみると何かに産卵しているところだった。
撮影していた時はまったく気づかなかった。ウ
マノスズクサではないので、他の植物にも産卵
するのだろうか。
外来種といってももう日本国籍を取得して随分
になるのに、もっと愛着を持って接しないとい
けないと反省した。
HP「蝶のいる風景」もどうぞ。













