アカセセリ |
2015年の北海道は5月にもう夏のような30度を超す暑い日が続い
た。6月に入ると一転、雨ばかりの日が続き、雪まで降った。
そのせいか、層雲峡近辺ではオオイチモンジが大不作だったという。
小樽の銭函では昨年までキタアカシジミの乱舞が見られたが、その姿
を見るのが難しかったという。ゼフィルスもなかなか観察できなかった
ようだ。
東京も35度を超す猛暑日が8日も続いた。
長野近辺でも上高地の風物詩のオオイチモンジはほとんど見られなか
ったし、オオゴマシジミもダメという。八ヶ岳の草原にクジャクチョウが1
頭もいないというのは異常としか言いようがない。
遮るものもない湿原の道を歩いてみた。
ここも蝶の姿が消えていた。僅かに残った湿地にアカセセリとコキマダ
ラセセリが訪れていた。
この2種は本当に良く似ていて、見分けるのもむつかしい。
それにしてもこんなに蝶の少ない夏は実に寂しい。
