オオヒカゲ |
毎朝8時前に母の朝食介護の手伝いのため老人ホームに行ってい
るが、その時ラジオを聞くことが多い。
中でもお気に入りは土曜日の「ラジオ文芸館」である。短編の名作を
アナウンサーが読み聞かせるのだが、これがなかなか面白い。
文学や文芸の楽しみ方は書籍を手に取って読むから、最近は電子書
籍で読むことも多いらしい。最近の電子辞書には小説200作品くらい
が内臓されていて驚いたことがある。
でも、耳から聞く小説というのもグーである。
そういえば子供の頃は、徳川夢声やその後も森繁久弥などの「日曜
名作座」があって、ラジオに夢中になってかじりついたことがあった。
歳を取ってまたこどもの頃に回帰したのだろうか。
真岡市の雑木林を歩いていると、足元からふわりふわりとオオヒカゲ
が飛び出してきた。
なにか忍者の小説の舞台のようだった。
