スジボソヤマキチョウ 高原は晩秋の佇まい |
秋の花が盛りだったが、そろそろ花も終わり
わずかにマツムシソウ、女郎花などが寂しげ
に咲くばかりだった。
天気予報によると、今日と明日は全国的に秋
晴れが広がるという。週末はまた台風の接近
だ。
秋の高原に別れを告げに行って来た。蝶たち
とも来年までお別れだ。まだ、スジボソヤマ
キチョウやクジャクチョウがいるかもしれな
い。しかし、天気予報とは打って変わって高
原に着くと厚い雲が覆っていた。標高が15
00メートルくらいあるので、気温は13度
しかなかった。3か所回ったがこれではまっ
たく蝶は飛ばない。
あきらめて下に降りて来た。下は青空が広が
っていた。しばらくすると高原の方も雲が切
れて来た。もう一度高原に戻ってみた。
昼前になると雲が切れ太陽が差し込んで来た。
さっきまでまったく蝶がいなかった高原にヒ
ョウモンやセセリが飛び始めた。キアゲハも
やって来てマツムシソウで盛んに吸蜜を始め
た。
車を出してくれた息子が「こっち、こっち」
と呼ぶ。駆け寄ると鹿除けの鉄柵の向こうの
アザミに黄色い蝶がじっと止まっている。ま
だ、気温が低いので動かない。位置が悪く写
真が撮れない。困っていると、ふわりと飛ん
だ黄色い蝶は樹林の奥に消えてしまった。
がっかりしていると、なんと5分後にまた、
黄色い蝶が戻って来て今度は柵のこちらのア
ザミに止まった。スジボソヤマキチョウだっ
た。気温が上がって来たせいか、次から次と
アザミに止まって吸蜜する。いい被写体にな
ってくれた。
少し陽が陰ると吸蜜を止め、地面に降りじっ
としていた。
秋の高原にいいお別れが出来て良かった。
HP「蝶のいる風景」もどうぞ。
















