ギフチョウ 緊迫するコロナ |
な衝撃を社会に与えた。感染からわずか1週間、
お兄さんの腕に抱かれて小さな骨箱で自宅に戻
って来た。胸を打たれ涙がこぼれた。
それまではコロナの脅威はあったが、「千葉県
在住の男性、85歳」と死者が発表されてもど
こか当事者意識からは遠かった。それが志村け
んという実名が明らかになった途端、コロナが
急に身近な恐怖になったのだ。それ以来、阪神
の藤浪投手、サッカーの酒井高徳、脚本家の宮
藤官九郎など実名が出て来ると脅威は一気に高
まった。東京の今日の感染者は97人に達した。
欧米のようには出来ないが、首都封鎖も目前に
なって来た。
外出の自粛の要請がある中、東京をかすめて神
奈川のギフチョウを観察して来た。先日の雪や
その後の悪天候はダメージになってはいないだ
ろうか。里山は今年は少し異変があった。
枝垂れ桜とマメザクラはちょうど見ごろになっ
ていたが、ミツバツツジは咲き始めた花がもう
しおれ、半分はまだ芽吹く寸前だった。
それでもギフチョウは健在だった。ツツジや桜
にひらりひらりとやって来た。いつもよりちょ
っと少なかった。
昼前、「風任せ自由人」さんがやって来た。
「尾根はギフチョウがたくさんいましたよ」と
教えてくれた。今日は20メートルを超す強風
が吹き荒れていたが、ここは影響が少なく穏や
かだった。
東京も2週間後、3週間後はニューヨークやパ
リのようになってしまうのだろうか。息詰まる
ような日々が続いている。
HP「蝶のいる風景」もどうぞ。